公正な採用選考は法定義務ではありません。
むしろ 厚生労働省から一般企業へのお願い です。
厚生労働省のホームページ・パンフレットにも
次のように明記されています。
『厚生労働省では、応募者の基本的人権を尊重した「公正な
採用選考」の実施について、事業主の皆様方のご協力を
お願いしています。公正な採用選考の考え方をご理解頂き
差別のない公正な採用選考の実施に向けて積極的な取組み
をお願いいたします』
この厚生労働省のホームページ・パンフレットに 以下のようにも記載されています。
(2)公正な採用選考を行うために
ア)公正な採用選考を行う
家族状況や生活環境といった、
応募者の適正・能力とは関係のない事柄で採否を決定しない
※ 採用基準にしないつもりでも、
把握することで採否決定に影響を与え就職差別につながるおそれがある。
また、応募者が聞かれたくないと思っている内容の可能性もあるため、
質問事項に入れないよう注意が必要
・おそれがある
・可能性もある
このパンフレット作った人
そんなこと言い出したらキリがないだろうとは思わないのだろうか?
不思議です。
例えば、こんな上げ足取りのキリがない反論ができます。
把握することで採用決定に有利な影響を与える可能性がある。
応募者が聞かれたいと思っている内容の可能性があるのに、
聞かれないことで自分の意見を表現をする機会を失わせることで
採否決定に影響を与え就職差別につながるおそれがある。
まぁ、今現在は 仮に採用面接で家族構成を質問したとしても
罰金はありません。
会社にはそもそも 採用の自由が憲法で認められています。
自社の価値観を共有してもらえると思った応募者を採用するために
応募者の思想をある程度知ることになる質問をすることは
憲法違反にすらなりません。
応募者が会社からの質問に答えたくないなら、答えたくない
と面談時にはっきり言ってください。
このような公正採用のガイドラインが出てきた背景には
面接時のハラスメントが問題になっていたこともあるので、
面接時にハラスメント質問するな だったら
筆者は個人的に 法的罰則があってもいい規制だとは思います。
でも、
家族構成を質問しただけで
ブラック企業扱いされたり、ガイドライン違反と罵られる
ことは 権力の横暴に見えますので、辞めるべきでしょう。
そもそも 公正採用を国が言っておきながら
公務員試験の受験資格には 年齢上限があるのですが、
年齢という応募者の適正・能力とは関係のない事柄で
公務員試験の受験すらできない者がいるのに どの口が公正採用と言うのか?
『恥を知れ』 って 三原じゅん子さんに怒鳴られないか心配してしまいます。