年金は公平?

個人的見解-社労士 個人的見解-社労士

(本人が特定されて迷惑をかけると困るので一部脚色しています。)

とある会社に
社長と専務の夫婦がいらっしゃいました。

社長の月給80万円程
専務の月給60万円程

社長・専務として10年以上
上記 給料をもとに 社会保険料を支払っていました。
専務も 毎月5万円程 厚生年金保険代を控除されていました。
年間60万円以上、それを10年以上なので、
少なくとも600万円以上 厚生年金保険代を支払っていました。

会社負担分を考えれば、
専務の分だけで 1200万円以上 支払っていました。


突然、
専務が亡くなりました。 50代でした。
社長は当時53歳。 子供はすでに20歳超えた社会人。


遺族基礎年金は
 対象となる子がいないので受給できません でした。
遺族厚生年金は
 53歳ですし、社長の方が高収入なので扶養要件を満たせず受給できません でした。

社長が受給できたのは
 死亡一時金 だけ。(20万円もらえたら 良い方。)

 ちなみに 一般的な葬式費用は200万円超。


600万円以上きちんと納付しても
20万円程度しか還付されない こともある。


これが公平でしょうか?


その後に社長から、
『「年金事務所で、 運が悪かったと思うしかないです。そういう制度なので。」と言われた。』
と、ボソッと言われました。 とても寂しそうに。



私が 賦課年金制度 反対、積立年金制度 賛成 となった1つのきっかけです。

自分が払ったお金は どんなことがあっても
少なくとも半分は自分に返してもらってもいいのではないでしょうか?